アンティステネスとは
アテネに生まれ、トラキア人の母を持つ、哲学におけるキュニコス派の祖として知られる哲学者である。弟子にディオゲネスがいる。彼は若い頃、ゴルギアスの下で修辞学を学び、またおそらくはヒッピアスとプロディクスの下でも学んだ。元々は恵まれた環境に育ったが、後に貧困に苦しんだと言われている。ただしこれは、彼がソクラテスの影響を受けるようになり、献身的な市民になった、ということであるとも言えるかもしれない。彼はソクラテスの言葉を聴きたい一心で、ピレウスからアテネへと毎日徒歩で通っており、また自身の友人たちにも共に来るように薦めていたといわれる。ソクラテスの言う善のイデアに対する熱意から、Cynosargesに自分の学派を設立した。彼の生き方の質素さや教え方から、彼のもとには多くの貧しい人々が集うようになった。彼は、世界を高貴であったり壮麗であったりするものではないと考え、袖なしの外套のみを纏い、哲学の象徴として杖一本とずだ袋一つだけを所持していた。彼の追随者はみなこの装いを真似るようになったが、あまりにもこれ見よがしであったため、ソクラテスは彼を次のように非難した。
update:2009年09月12日
